フロリダに来て釣り場に出て、一番最初に驚かされたのは、水の色が黒い事です。透明度が高いところだと、濃い紅茶や薄いコーヒーのような水になり、濁りが入ってくると、(赤出汁)みそ汁のような色になります。ブラックウォーターとよばれているようで、フロリダ以外にもアマゾン流域なので見られるそうです。
この水の色が黒いことによって、バス釣りにどのような影響が出るのでしょうか?
フロリダのご当地ルアーとして挙げられているソフトベイトはかなりの確率で青いです。この青い色のルアーですが、フロリダに来る前まではほとんど買ったことがありませんでした。今まで釣りをしていた緑色っぽい水の中では、青い色には違和感を感じていたからです。緑色っぽい水の中では、チャートリュースがものすごく水になじむ色であると発見した時は感動して、それ以降チャートカラーのルアーを使うことを躊躇しなくなりました。(というか、積極的に使うようになりました。)
そして、それと同じ体験を再びすることになります。この、青色っぽいルアーは、ブラックウォーターの中では、違和感なく水になじんで自然に見えるんです。
また、ハードベイトでは黒金が鉄板です。ブラックウォーターの中で銀色は、水の外から見ると金色っぽく見えます。どのような金属も金色っぽく見えるのですが、不思議なことに元々から金色っぽいものはなぜか自然に見えるんです。
ワイヤーベイトも黒を投げておけば、まず間違いありません。光量が少ない水中で速く動くものは、シルエットがはっきりする方が良いと思われます。
もちろん、どんな色でも魚は釣れるとは思いますが、タックルボックスの中が、黒、青、金の色のものが一気に増えました。
また、水の色が黒っぽいので、透明度があっても深いところは光が届きにくいためにすぐに暗くなると考えられます。魚は、視覚に頼りにくい環境で生きているので、音や波動により依存していると感じます。別の面から言うと、活性が非常に高いわけではない魚を釣るには、ルアーを魚に十分近づけてあげて見えるようにしてあげないと、反応しないような気もしています。
このpostの写真からもわかるのですが、フロリダの土は白いです。ブラックウォーターの水底に何もなく土がむき出しになっていると、その白さが非常に目立つのです。これは、ベッドフィッシングをするときに役に立ちます。
引っ越してきた当時は、水中が全く見えず、サイトフィッシングが全くできない環境での釣りに戸惑いましたが、最近になってようやく「魚は見えなくてあたりまえ」と割り切れるようになりました。
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